カフェの開業、特徴ある農作物の生産、クラフトビールの開発など。連載特集「Good People」では、地域でチャレンジする人、チャレンジを応援する人を紹介します。
1人目のグッドピープルは塩見 結衣さん。地元・福知山市でBAKE&CAFE『Loople(ループル)』の開業を目指しています。
“何歳になっても子どもがいても、夢を叶えたいし挑戦したいし、絶対に諦めたくない。”
そんな想いのもと、32歳2児のお母さんでもある塩見さんは、昨年夏頃からインスタグラムで日々の想いを投稿しながら、チャレンジショップ『アーキテンポ』に1Day Cafeを出店。現在はクラウドファンディングに挑戦中で、2021年2月末のオープンに向けて準備を進めています。
※以下、塩見さんの語りでお届けします。
※写真は塩見結衣さんにご提供いただきました。
「カフェで過ごす時間って、ちょっとした贅沢だと思うんです。でも、そこに後ろめたさを感じてほしくなくて。お気に入りのお菓子を買ってひと息ついたり、お友達とコーヒーを飲みながらお喋りを楽しんだり。自分のためだけに使う時間を、もっと日常に取り入れてほしい。そうすれば心が豊かになると思うんです。すると誰かに優しくなれるし、幸せがまわりにじんわりと広がっていく。そんな人生をより豊かにするきっかけを『Loople』を通して提供したいなって思っています」
「学生の頃からカフェ巡りが好きでした。大阪や京都、神戸に出かけて、1日3軒ほど利用するのがいつものコース。これまでいろんなカフェを見てきて、3年前には福知山市内のカフェでも働きはじめました。そのなかで少しずつ考えはじめたんです。提供するメニューはもちろん、食器やインテリア、SNSで発信する写真のテイストまで自分好みにしたいなって」
「実際に動き出したのは昨年の夏頃です。最初は『カフェを開くにはどうすればいいんだろう?』って迷うこともありましたけど、大きいスケールで考えるのではなくて、自分にできることから少しずつはじめました。菓子やスイーツの作り方を勉強したり、舞鶴市や福知山市のチャレンジショップに出店したり。チャンスがあればダメもとで声をあげながら、とにかく目の前のことに取り組んできました」
「私の心をいつも支えてくれるのはインスタグラム。『Loople』の名前でアカウントを開設して、自分のつくったお菓子の写真や福知山にカフェを開きたい想いを投稿しています。フォロワーさんが少しずつ増えてきて、『お菓子美味しかったです』『開店を楽しみにしています』ってコメントをくださる方々がいて。みなさんからの言葉が私の原動力になっています」
「カフェは来年の2月末頃のオープンを目指しています。テイクアウトのお菓子を充実させて、小さいお子様のいるママでも安心して利用してもらえるお店にするつもりです。私の子どもがまだ小さかったとき、カフェの店内で過ごすのが難しいなって感じることが多かったので。もちろん、イートインスペースもつくります。店内でもお家でも、心が豊かになるような素敵な時間を過ごしてもらえたらうれしいですね」
「お菓子は味わいのバランスにこだわっています。何個でも食べられてしまう。それでいて後ろめたさを感じない。そんな心地のいい甘さを大切にしています。あとは見た目ですね。手に取るたびに幸せになれるお菓子。心がときめくパッケージ。自分へのご褒美だけでなく、誰かにプレゼントしたくなるようなデザインを意識しています。
お店の名前『Loople』は、Loop(つながり)とPeople(人)の造語なんです。私のつくったお菓子を通して、たくさんの人たちに幸せがつながってほしいなって。そんな想いをこめています」
– DATE –
・BAKE&CAFE Loople
・クラウドファンディング(2020年11月15日に終了)