レポート

事前準備が命運を分ける!カフェの学校【資金計画・資金調達編】開催レポート

2021/02/24

自分のお店を持つために、目標を掲げ、熱意を語るのは欠かせないこと。でも、それだけでは、開業・継続させるのは難しいでしょう。お店を運営する経営者として、お金について考えることは避けられません。

2020年10月12日に開催された『カフェの学校』。第3回目【資金計画・資金調達編】で教わったのは、お店を始めるため、続けるために必要な「お金」の知識。飲食店の開業だけでなく、独立や新規事業の立ち上げなど、何らかのチャレンジを志す人にとって必聴の内容となりました。

お店の経営者に必要なお金の知識

今回で最後の講義となるカフェの学校。まずは復習も兼ねて、第2回目【コンセプト編】の振り返りから始まりました。お店を開業・継続するためには「コンセプト」や「付加価値」を考えることが大切。その上で、講師を務める『市島製パン研究所』の店主・三澤 孝夫さんは「お金」の大切さ」も説きます。

「コンセプトや商品開発にばかり注力してはいけません。苦手意識があるからとお金を避けて通っていると、いざというときに対処できず、お店を閉じることになってしまう。お金や借金について理解しておけば、攻めの姿勢を崩さずにチャレンジできます」

今回、三澤さんが繰り返し伝えていたのが「知識」「事前準備」の大切さです。失敗をしないように、失敗したとしても立ち上がれるようになるために、以下のような内容が語られました。

・開業するために必要な資金調達の方法。
・銀行からお金を借りる上で大切なこと。
・金融機関それぞれの特徴。
・借金の仕組み。
・最強の経営者に必要な知識と事前準備。

最初に話されたのは「創業時の資金調達」について。お店を開業するためには、当然ながらたくさんのお金が必要です。それをどこから手に入れるのか。その手段のひとつとして紹介されたのが『クラウドファンディング』。不特定多数の人たちに出資をしてもらい、出資額に見合う返礼品を渡すシステムです。

事例として紹介されたのが、福知山市内でカフェの開業を目指してチャレンジしたBAKE&CAFE『Loople』。約1ヶ月間、お店のコンセプトやストーリーが公開され、たくさんの人たちに認知してもらえるきっかけにもなりました。

クラウドファンディングを提供する会社はいくつかありますが、『CAMPFIRE (キャンプファイヤー)』や『Makuake(マクアケ)』が有名どころです。地域・地方に特化した『FAAVO(ファーボ)』などもあります。

チャレンジするためには手数料がかかります。でも、出資額=借金ではないので負担を少なくお金を集められますし、自分が考えたコンセプトの良し悪しを世の中に問いかける手段としても有効です。

また、未来を見据えてお店を運営するためにも、銀行の特徴を把握したり、借金の仕組みについて理解したりすることが大切だと三澤さん。失敗したあとに立ち上がりやすくなるためにも、「開業前にちゃんと準備をしましょう」と説きます。

「大切なのは成功した回数ではありません。どれだけ這い上がれるかです。事業を始めることは、そもそも成功率の低い世界に飛び込むこと。ちゃんと知識を身に付けて、準備をしておけば、失敗しても立ち上がれます。準備をしっかりした上で、夢に向かって突き進んでください」

2020年8月から10月にかけて行われた『カフェの学校』。三澤さんを講師に迎え、【基礎知識編】【基礎知識編アンコール】【コンセプト編】、そして最終回の【資金計画・資金調達編】と開催してきました。

カフェの開業はゴールではなくスタート。三澤さんからたくさんのメッセージを受け取った受講生たちが、どのようなカフェやお店を開くのか楽しみです。これからの皆さんのチャレンジを応援しています!

カフェの学校 vol.3『アーカイブ動画』配信のお知らせ

最終回となった第3回目【資金計画・資金調達編】。お店を開くということは、経営者になるということ。理想を描くだけでなく、夢を実現させるために必要な知識を学びました。

今回、レポート記事に書けなかった情報がたくさんあります。第1回目・第2回目と同じく、当日の内容を収めた『アーカイブ動画』を配信していますのでご検討ください!

\\ 第3回目の内容 //
・開業するために必要な資金調達の方法。
・銀行からお金を借りる上で大切なこと。
・金融機関それぞれの特徴。
・借金の仕組み。
・最強の経営者に必要な知識と事前準備。

第3回目のアーカイブ動画を視聴する