珈琲の薫り、音楽が流れる空間、常連のお客様との交流。そんな、自分だけの空間を持つために、カフェの開業を目指している人が増えています。
でも、カフェを長続きさせるのはとても大変!苦労して夢を実現させても、短い期間でお店を手放してしまう確率がとても高いのです。
そこで、開催されたのが『カフェの学校』。開業は終着点ではなく出発点。自分だけの大好きな空間をずっと持ち続けるためにはどうすればいいのか。今回、2020年8月31日に開催された第1回目のレポートをお届けします。
お店の開業・継続するための基礎知識
講師を務めるのは、『市島製パン研究所』の店主・三澤 孝夫さん。兵庫県丹波市の市島にあるパン屋さんで、都心部から車で訪れる人も多い、行列ができる人気店です。
2020年8月31日に開催された第1回目【基礎知識編】。8月2日にも同じ内容が行われたのですが、たくさんの方から「聞きたかった!」「参加したかった!」との声をいただき、再びの開催となりました。
講義で語られたのは、主に以下の内容。お店を開業すること、続けることについて、どう考えるべきなのか。三澤さんの経験談をもとに、何よりも大事な「心構え」について教わりました。
・飲食店の生存率は極めて低い。
・20年以上も続いているお店は奇跡に近いといえる。
・生存率を高めるために必要なポイント。
・成功の秘訣は「事前準備」にあり。
・これからは田舎にこそチャンスがある。
お店の開業はゴールではなく通過点。長く続けるために「目標設定を明確にすること」や「付加価値を考えること」が大切だと三澤さん。また、コロナウイルス感染症の影響を受けやすい都会よりも、地方でお店を持つことを勧めます。
「地方にお店を出すのは、固定費を抑えられますし、他店舗が少ないのでおすすめです。都心部で飲食店を運営するのは極めて難しい。現在は地方に移住する人が増えているのでチャンスだと思います」
三澤さんが飲食業に携わってから約30年。これから飲食店の開業や飲食店を運営している参加者に向けて、応援のメッセージが伝えられました。
「僕はこれまでたくさん転げ落ちてきました。そして、這い上がってきました。そんな失敗の経験を踏まえて、講座のなかではお店を運営する上でのいろんな危険要素と対処方法についてお伝えします。問題が起こったときの”受け身”のとり方を身に着けましょう」
「飲食店ほど楽しい商売はありません。お客さんからお金だけでなく、『美味しかった』『ありがとう』と感謝してもらえる。僕が飲食店をやっているのは、お客さんの喜ぶ顔を見るためだといっても過言ではありません。そんな飲食店業を志ざすみなさんの背中を少しでも支えていけたらと思っています」
講座で語られる内容は、全て三澤さんご自身の体験がベースになっています。成功談よりも失敗談の方が多いかもしれません。でも、事前に知っていれば心構えを持てますし、対策を打つこともできます。是非、三澤さんの「失敗体験」をご自身のカフェ開業にご活用ください。
カフェの学校 vol.1『アーカイブ動画』配信のお知らせ
第1回目の開催となったカフェの学校【基礎知識編】。自分のお店を持つことの素晴らしさと厳しさ、長続きするために必要な心構えなど、全3回の講座カリキュラムをぎゅっと凝縮した内容となりました。
レポート記事でお伝えできる内容はほんの一部。「詳しい内容を知りたい!」「講座に参加したかったけれど日程が合わずに断念した」といった方には、当日の内容を収めた『アーカイブ動画』を配信しているのでご検討ください。
\\ 第1回目の内容 //
・飲食店の生存率は極めて低い。
・20年以上も続いているお店は奇跡に近いといえる。
・生存率を高めるために必要なポイント。
・成功の秘訣は「事前準備」にあり。
・これからは田舎にこそチャンスがある。
第1回目のアーカイブ動画を視聴する