レポート

失敗体験から学ぶ成功の秘訣【第1回 カフェの学校】アンコール開催レポート

2020/09/09

カフェの開業は「終着点」ではなく「出発点」。

丁寧に淹れるコーヒー、こだわりの食材で手がける自慢の料理、自分だけの落ち着いた時間。そんな自分だけの大好きな空間を持ち続けることは簡単ではありません。

そこで開講されたのが【カフェの学校】。「開業」だけでなく「継続」にもスポットライトを当てて、カフェの運営について学ぶ全4回の連続講座です。

2020年8月31日に第1回目が開催。実は8月上旬にも同じ内容の講座が行われたのですが、多くの方からの希望にお応えしてアンコール開催されました。今回の記事では、前回のレポート記事とは違った内容で当日の模様をお届けしたいと思います。

本流を見失わない重要性

全4回で開催される【カフェの学校】。講師を務めるのは、『市島製パン研究所』の店主・三澤 孝夫さんです。兵庫県丹波市の市島にあるベーカリーカフェ。いつも行列ができる人気店です。

三澤さんが『市島製パン研究所』を開業したのは2017年のとき。それまでは、西宮、芦屋、三宮などで飲食店を同時に運営していました。

知人にお店の運営を依頼されたり、憧れだった三宮への出店をしてみたり。多店舗を同時に運営することで刺激や確かな売上もありましたが、実際は休みがほとんどなく、かなり無理をしていたのだそう。三澤さんは「考え方に誤りがあった」と当時を振り返ります。

「1本の木(軸)から枝葉が伸びていく。でも、その枝葉から、さらに枝葉が伸びていくと、軸からどんどん離れていってしまいます。新しいお店を出店するにしても、『本流(軸)に沿っているか?』と俯瞰した上で決断すべきでした」

本当にやりたいことはなんだろう。

改めて自分を問い直したとき、三澤さんは「妻と2人でお店がしたい」と飲食店を志した原点に立ち返ると共に、「子どもと過ごす時間を大事にしたい」と考えます。

限られた時間を仕事のせいで失うのはもったいない。そこから、お店や働き方を整理した三澤さん。次の舞台に選んだのが兵庫県丹波市の市島でした。

田舎にこそチャンスがある

兵庫県丹波市の市島は自然豊かな場所。でも、『市島製パン研究所』の周辺には田んぼしかありません。なぜ、三澤さんはこの場所を選んだのでしょうか。

新天地を探していたとき、三澤さんは市島で小麦を育ている農家さんがいると聞きつけます。初めて訪れたとき、市島の風景、空気、お水の綺麗さに感動したのだそう。その日のうちに「ここにしよう!」と決断します。

また、「周辺に何もないからこそ価値がある」と三澤さん。田舎は固定費(家賃など)を抑えることができますし、田んぼの真ん中にぽつんとある稀少価値がお客さんを呼び込みます。

都市部よりも田舎の方がビジネスチャンスがある。なによりも、自分自身が豊かな暮らしができる。新型コロナウイルス感染症の不安も収まらないなか、地方で生きる気運はより一層高まっています。

成功の秘訣は事前準備にあり

講座の前半は三澤さんの半生を振り返り、後半は基礎知識編の講義が行われました。なかでも三澤さんが熱く語っていたのが「事前準備」の重要性です。

「開業する前にしっかりと準備をしましょう。1番の目標は、自分のお店を長く続けること。もちろん簡単なことではありませんが、ちゃんと準備・計画すれば大きな失敗を避けることができます」

カフェを開業・継続するには、事前準備や考えておくことがたくさんあります。付加価値のある商品やメニューを考案したり、お店の経営者として数字や決算書の理解を深めたり。第2回目以降は、各テーマで必要な知識を学んでいきます。

質疑応答の時間には、参加者からの質問が投げかけられました。
以下、抜粋してご紹介します。

 

Q. 田舎で開業するとき、都市部との距離感は?

A. 日帰りで立ち寄れる、1時間半の距離感がおすすめです。ちなみに、丹波・市島は京阪神の都市部から車で約1時間半でアクセスできます。

 

Q. スタッフ不足の解決策は?

A. 給与や休日といった待遇面ではなく、働く人の夢を叶えられるようなお店を目指しましょう。例えば、かわいい&かっこいい制服を用意すれば、それだけで誇りを持って働いてくれるかもしれない。付加価値を付けて、働く意味をつくる。お店のファンをスタッフとして雇えば、店内の空気もより一層の活気が生まれるはずです。

 

講座で語られる内容は、全て三澤さんご自身の体験がベースになっています。成功談よりも失敗談の方が多いかもしれません。でも、事前に知っていれば心構えを持てますし、対策を打つこともできます。是非、三澤さんの「失敗体験」をご自身のカフェ開業にご活用ください。

第2回【カフェの学校】コンセプト編

全4回で開催される【カフェの学校】。第2回目のテーマは「コンセプト編」です。『市島製パン研究所』の人気メニューである「ハンバーガー」が生まれた秘密を中心に、お店や商品のテーマや付加価値の付け方について学びます。

すでに募集は始まっており、残席数は僅かとなっています。第1回目と引き続き、オンラインでのご参加もOK!たくさんのご応募をお待ちしております。

第2回目【コンセプト編】の詳細はこちら